LINEギフトお役立ちガイド
売上がアップする!?出品のコツとは?

6月16日に加盟店向けにLINEギフトの特徴や売上UPのためのTIPSをご紹介する説明会を実施しました。本記事では、その内容の一部をご紹介します。ぜひ、ショップの運営にご活用ください。

LINEギフトとは?市場規模とユーザー傾向を把握する

LINEギフトは「LINE」を通して、友人や知人へ手軽にギフトを送ることができるサービスです。
国内で9,800万人の月間アクティブユーザー(MAU)※1 を誇るLINEの中で、LINEギフトの累計ユーザー数は3,500万人※2 を超え、急成長を続けています。
※1 2025年 3月末時点
※2 2024年 7月時点
LINEギフトで取り扱っているギフトには大きく「eギフト」と「配送ギフト」の2タイプがあり、加盟店の取り扱い商品に合わせてギフトタイプを選ぶことができます。
いずれもLINEアプリを通じて、住所を知らなくてもにギフトを贈れる点が人気です。

※eギフト、配送ギフトそれぞれの詳細については、以下のコラム記事もご参照ください
LINEギフトのeギフトとは?特長やメリットなどを解説
LINEギフトの配送ギフトとは?特長や人気になる商品の傾向などを解説
利用者は、主に20代〜30代の女性が中心で、贈る相手は「友人」が最も多く、利用シーンとしては「誕生日」が圧倒的に多くなっています。
住所を知らなくても・直接会えなくても、LINE上で簡単にギフトを贈ることができるため、誕生日などのライフイベントはもちろん、普段会えない人へのちょっとしたギフトとしても使われ、LINEのトークという日常的なコミュニケーションの中に溶け込んで活用されています。
さらに、LINEギフトでは、母の日やクリスマスなど季節のイベントに合わせた特集も豊富に用意されています。これらの施策によって、年間を通じてさまざまな購買動機が生まれる設計となっています。

※シーズナルの取り組みについては、以下のコラム記事もご参照ください
当日に最も売れる!LINEギフト・シーズナルイベントの特長を解説

LINEギフトと他ECモールの違いを知る

一般的なECモールとLINEギフトの最大の違いは、ユーザーの購入目的にあります。
一般的なECモールでは「自分買い」が中心ですが、LINEギフトでは「ギフト目的」が前提となります。
この違いから、商品ページの作り方や運用方針にも違いが求められます。
他ECモールではSEO対策や検索を通じた指名買いが重要視される一方、LINEギフトではファーストビューにある特集やカテゴリーなど、様々な入口から商品が閲覧される構造になっています。
LINEギフトには、課金による優先表示や広告枠といった仕組みはなく、イベントや季節とのマッチ度によって商品の露出が左右されます。
ユーザーが「どのようなシーンで」「誰に贈るか」という視点から商品を探すため、視覚的な訴求や商品とシーンの親和性が重要になります。

気をつけたい運用の注意点

LINEギフトでは、ギフトという性質上、贈り手と受け手の双方に満足いただける商品設計・体験設定が必要不可欠です。
そのため、以下のような運用ミスには特に注意が必要です。

1.ユーザーからの問い合わせ放置
LINEギフトでは、ユーザーからトークにて問い合わせがあった場合、2営業日以内にご回答をお願いしております。
問い合わせの放置は信頼性の低下を招くだけでなく、ペナルティの対象にもなり得ます。

2.在庫切れ商品の販売
他モールと異なり、ギフトという性質上、在庫切れなどショップ都合でのキャンセルは贈り手と受け手の両方に悪影響を与えてしまいます。

3.賞味期限が近い食品の出品
食品類において、到着時に賞味期限が間近だと、受け手のギフト体験が損なわれる可能性があります。

4.誤認を招くプロモーション情報
ショップ独自のキャンペーンとLINEギフト上の情報が一致しないことで、ユーザーの混乱を招くケースが報告されています。

これらのミスが繰り返されると、出品制限や利用停止などの措置が取られる可能性もあります。規約の遵守と、こまめな管理画面チェックが不可欠です。

売上アップのカギ!「誕生日商品」戦略をマスターする

LINEギフトにおける最大の利用シーンは「誕生日」です。この需要を効果的に取り込むには、誕生日に特化した「誕生日商品」の展開がポイントとなります。

※誕生日特化の取り組みについては以下のコラム記事もご参照ください
最多利用シーンの「誕生日」需要を最大化する取り組みを紹介!

例えば、既存の人気商品を誕生日向けのラッピングにしたり、「Happy Birthday」のメッセージカードを加えることで、誕生日ならではの仕様にブラッシュアップすることもできます。

ラッピングが目を惹く商品の例。(商品画像は2024年5月28日時点のもの)
実際の成功事例として、誕生日専用のパッケージを追加したことで「お誕生日エディション」が通常版と比べて約7.7倍の売り上げを達成した事例もあります。

※参考事例:日本ロレアルがLINEギフトで仕掛けるこれからのソーシャルギフト戦略 
ただし、商品名に「誕生日」「出産祝い」など複数の用途を詰め込みすぎると、トーク画面での表示で受け取り手に誤解を与えてしまう可能性があるため、注意が必要です。

また、商品画像に過剰な装飾(例:大きすぎる風船や花束など)を入れると、セット商品の誤認を招くおそれがあるためこちらも注意が必要です。
誕生日以外にも「Thank you」や「Happy Wedding」といったパーソナルイベント向けの商品展開も効果的であり、ニーズごとに適した商品の設計が求められます。

選ばれる商品ページの設計画像とタイトルで“ギフト感”を伝える

スマホからの閲覧が主であるLINEギフトでは、商品ページの第一印象が購買に直結します。特に重要な要素は次の通りです。

1.商品画像の工夫
贈り手の手元のスマートフォン上に表示される商品画像は、想像以上に小さいため、明度が高く、商品の特徴がしっかり伝わる構図であることが重要です。
また、ギフトシーンが想起できる背景やアイテム(例:誕生日ラッピングやカード、実際の利用シーンなど)を入れることも効果的です。
「贈った相手に商品がどう見えるか」をわかりやすく伝えるために、華やかさで目を惹く演出や、食材ならばみずみずしさなどの質感が表現されていることも大切です。
(ただし、実物と異なる印象を与えるような撮影・フィルター加工などはお控えください。)

2.商品タイトルの工夫
LINEギフト上では、15文字程度しか商品名が表示されません。(掲載箇所によっては8文字の場合も)
そのため、少ない文字数で商品の内容を伝えることが必要です。
また、ギフト送付後に受け手にトークで商品名と画像が送られるため、その際にも商品名がわかりやすいことも重要となってきます。

3.レビューの重要性
商品レビューはユーザーの信頼材料となるため、良いレビューを目指すことも大切です。
そのためには、商品選びから受け手の手元に届くまで、トータルでユーザー満足度を高める必要があります。

4.情報のキャッチアップ
LINEギフトでは管理画面上で通知設定をオンにすることで、キャンペーン情報や販促の案内を受け取ることができます。
シーズナルイベントに関しての情報やLINEギフトに関する最新情報のキャッチアップに有用です。
LINEギフトは「モノを売る」だけでなく、「気持ちを贈る」プラットフォームです。
その性質から、商品の掲載や説明、ショップ運営においても贈り手と受け手の双方を想定した丁寧な設計・対応が求められます。
ギフト文脈に適した商品設計や戦略をより入れることで、より効果的に売上やユーザー満足度を高めることができます。
ぜひ、まずは本コラムで紹介した5つのポイントから実践いただけますと幸いです。

(原稿:LINEギフト事業部)2025年7月23日

※出店には審査がございます